細かい単元に入る前に、まず「理科ってどういう仕組みでできているのか」を全体像でつかもう。
このページで扱うこと:4分野って何 / 観察と実験のお作法 / 単位と数字 / グラフの読み方
中学理科は4つの分野でできている。それぞれ「何を見ている学問なのか」を一言で言える。
覚えるのは 「物理=動き/化学=物質/生物=生きもの/地学=地球」 の4語だけ。これが頭にあれば、どの単元を学んでいても、自分が「今どこにいるか」を見失わない。
同じ「りんご」を見ても、4分野で見え方がちがう:
同じ世界を4つのメガネで見ているだけ。だから単元によって雰囲気が変わって戸惑うのは普通。
理科は「勘で答える」科目じゃない。順番がある。
結果=見えた事実だけ。「水の色が青くなった」
考察=事実から考えたこと。「だからBTB液はアルカリ性に反応したと言える」
事実と意見を分けて書く ── これは理科だけじゃなく、大人になっても役に立つ。
このテキストの実験はすべて図で説明する。家でガスバーナーや薬品を使うのは危険なので、実際の実験は動画で見るのが一番。各単元に動画リンクを貼っておく。
理科で間違える原因の半分は単位。「g なのか kg なのか」「cm なのか m なのか」を間違えると、答えが100倍・1000倍ずれる。
理科のグラフはたった3パターンしかない。これを覚えれば、見たことのないグラフでも読める。
y = ax は右上がりの直線。y = a/x は右下がりのカーブ。形と式は 1対1 で対応している。
だから式が書けなくても、形を覚えていれば「これは比例だ」と分かる。逆に、形が分かれば式も逆算できる。
理科の勉強でいちばん大事な瞬間は、「分からない」に出会ったとき。これは止まる合図ではなく、進む合図。
分からない場所が見つかった = 勉強する場所が見つかった ということ。
逆に、ぜんぶ分かった気がする科目は危ない。「自分は何が分からないか分からない」状態だから。
このテキストでは ❓ボタンがある。これは「ダメ印」ではなく「ここに戻ってきますの印」。気軽に押してほしい。
分からないにも種類がある。「どのタイプの分からないか」が分かれば、戻る場所が分かる。
これで「理科の地図」が頭に入った。あとはこの地図のどこを学んでいるかを意識しながら、各単元を進めていけばOK。