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🗺 理科の地図

細かい単元に入る前に、まず「理科ってどういう仕組みでできているのか」を全体像でつかもう。

このページで扱うこと:4分野って何 / 観察と実験のお作法 / 単位と数字 / グラフの読み方

📑 目次

1. 理科の4分野

中学理科は4つの分野でできている。それぞれ「何を見ている学問なのか」を一言で言える。

図 0-1
中学 理科 物理 「動き・力」を 数字で見る 光・音・力・電気・運動 化学 「物質の中身」を 見る 物質・気体・水溶液・変化 生物 「生きもの」を 見る 植物・動物・細胞・遺伝 地学 「地球と宇宙」を 見る 大地・天気・天体
中学理科は4つの分野でできている。それぞれ「何を見ているか」がちがう。

覚えるのは 「物理=動き/化学=物質/生物=生きもの/地学=地球」 の4語だけ。これが頭にあれば、どの単元を学んでいても、自分が「今どこにいるか」を見失わない。

目からウロコ:4分野は「視点のちがい」

同じ「りんご」を見ても、4分野で見え方がちがう:

  • 物理:木から落ちる→「落ちる速さ」「力」を測る
  • 化学:何でできてる?→「水と糖と酸とビタミン」
  • 生物:どうやって実ができる?→「花→受粉→果実」
  • 地学:いつ採れる?→「秋」「気温・日照」

同じ世界を4つのメガネで見ているだけ。だから単元によって雰囲気が変わって戸惑うのは普通。

2. 観察と実験のお作法

理科は「勘で答える」科目じゃない。順番がある。

図 0-2
気づく 「あれ?」と思う 予想する 「たぶん〜」 実験する 確かめる 結果を記録 事実だけ書く 考察する なぜ?を考える この5ステップが理科の「お作法」。試験でも同じ順で問われる。
理科の進め方は5ステップ。試験で出る「考察を書きなさい」はこの⑤のこと。

よくある間違い:「結果」と「考察」がごちゃまぜ

結果見えた事実だけ。「水の色が青くなった」

考察=事実から考えたこと。「だからBTB液はアルカリ性に反応したと言える」

事実と意見を分けて書く ── これは理科だけじゃなく、大人になっても役に立つ。

家で実験は危険!動画で見るのが安全

このテキストの実験はすべて図で説明する。家でガスバーナーや薬品を使うのは危険なので、実際の実験は動画で見るのが一番。各単元に動画リンクを貼っておく。

参考:NHK for School(無料・公式)

3. 単位と数字

理科で間違える原因の半分は単位。「g なのか kg なのか」「cm なのか m なのか」を間違えると、答えが100倍・1000倍ずれる。

図 0-3
よく使う単位の家系図 長さ mm ×10 cm ×100 m ×1000 km 重さ mg ×1000 g ×1000 kg ×1000 t 体積 cm³ = mL ×1000 L ×1000 「m」が小さい → ミリ(mm, mg, mL)/ 「k」が大きい → キロ(km, kg) ⚠ 1cm³ = 1mL は超重要。密度の計算で使う。
単位の倍率は10/100/1000のいずれか。家系図のように覚える。

覚えておくと一生使える

  • 1cm³ = 1mL(立方センチ = ミリリットル)
  • 1L = 1000mL = 1000cm³
  • 水 1cm³ = 1g(水は密度1.0)
  • k(キロ)= 1000倍 m(ミリ)= 1/1000

4. グラフの読み方

理科のグラフはたった3パターンしかない。これを覚えれば、見たことのないグラフでも読める。

図 0-4
① 比例 x が2倍 → y も2倍 y = ax の形 例: 重さ ↔ ばねの伸び ② 反比例 x が2倍 → y は1/2 y = a/x の形 例: 圧力 ↔ 体積 ③ 折れ線・曲線 途中で変化する 「ここで何が起きた?」 例: 温度変化(融点・沸点)
理科のグラフは3パターン。形を見たら「これは何型?」と最初に問う。

目からウロコ:グラフは「絵で書いた式」

y = ax は右上がりの直線。y = a/x は右下がりのカーブ。形と式は 1対1 で対応している。

だから式が書けなくても、形を覚えていれば「これは比例だ」と分かる。逆に、形が分かれば式も逆算できる。

5. 分からないに出会ったときの作法

理科の勉強でいちばん大事な瞬間は、「分からない」に出会ったとき。これは止まる合図ではなく、進む合図

図 0-5
「分からない」に出会ったときの3つの選択肢 😞 A. 投げ出す 「自分には無理」 → そこで止まる 😐 B. 飛ばす 「分かったフリ」 → あとで効いてくる 😊 C. ❓ で記録 「今は分からない」 → 後でまた会いに行く
このテキストはCの作法で進める。「分からない」を責めない。

目からウロコ:「分からない」は宝物

分からない場所が見つかった = 勉強する場所が見つかった ということ。

逆に、ぜんぶ分かった気がする科目は危ない。「自分は何が分からないか分からない」状態だから。

このテキストでは ❓ボタンがある。これは「ダメ印」ではなく「ここに戻ってきますの印」。気軽に押してほしい。

「分からない」のレベルを分ける

  • 言葉が分からない → 用語ボックスを見直す
  • 計算の手順が分からない → 例題を声に出して読む
  • そもそも何の話か分からない → その単元の最初の図に戻る
  • 前提が分からない → Unit 0(小学校復習)に戻る

分からないにも種類がある。「どのタイプの分からないか」が分かれば、戻る場所が分かる。

🎒 さあ、出発しよう

これで「理科の地図」が頭に入った。あとはこの地図のどこを学んでいるかを意識しながら、各単元を進めていけばOK。